最後まで読まれる記事を書くためのお作法 ⑤章

最終章の5章では、pv数が上がるテクニックや注目されるためのお作法を4つご紹介していきます。

 

【お作法 その㉓】オンリーワンの記事にするには臨場感を出す

 

大きな話題を取り上げる場合、他社の記事でも同じネタが取り扱われる事があるでしょう。自分が書いた記事が、他社と概ね同じ内容だなと思われてしまわないためのコツ!それは取材時の具体的な会話や、エピソードを盛り込むことです。ここでしか読めないインタビューや独自コメントを盛り込むことで、読者はもっと読みたいと興味をもってくれます。取材時の臨場感を盛り込むことが、他社との差別化に繋がる秘訣なのです。

 

【お作法 その㉔】自分の感情をそのまま伝えると読者は引いてしまう

 

自分が感動したことをそのまま読者に伝えたい!そう思うことは当然かもしれません。ですがここで落とし穴が。自分がいくら感動!や、感激!を文章で色々表現しても読者は感動しません。書き手の感想を押し付けられた感じがしてしまうのです。読者自ら感動してもらうためには、感動的だった出来事や事実を記述するだけで十分。その事実を読むことで、読者が自ら感動的になることが理想なのです。

 

【お作法 その㉕】 この記事読みたい!と注目されるテクニック集

ここでは、より魅了的で上質な記事だと思わせるテクニックご紹介します。

 

1)人物名から書き始める

記事の閲覧数を上げるには、文章やタイトルの書き出しを人物名から書くことです。

何が書いてあるかイメージしやすいので、読者の興味を引くために試みてみましょう。

 

2)求め合う言葉がないか探してみる

名詞と動詞では、求め合う言葉があります。恋をする→恋に落ちる のほうがドラマチックです。良いにおい→良い香り のほうが綺麗な印象を受けます。そのように、1ランク上の求め合う言葉があると印象的な記事になるのです。

 

3)インパクトを出すには数字を入れる

年齢や個数、日付や価格などの数字。曖昧なニュアンスで表現するより、具体的な数字を入れることで頭に残りやすくなります。具体的な内容となるため信頼度も増します。積極的に使用しましょう。

 

4)タイトルは1点フォーカスか全体フォーカスか選択できる

目につくタイトルは、読者の興味を引くためにとても重要事項です。タイトルの文言を選ぶ時に、メインとなる内容の1点に絞って書くと情報量は限られますが、インパクトは大です。逆にタイトルに沢山内容を盛り込みたい場合は、ターゲットは広がりますが情報量は分散するので少なくなります。

どんな人に読んでもらいたいかによって、タイトルのフォーカスを1点か、沢山盛り込む全体かで使い分ける事ができます。

 

【お作法 その㉖】 総仕上げはスキルUP特集

 

1)インタビューするときは、「なるほど!」・「それはどんなふうですか」の連呼

 

誰かに取材をする際に使えるテクニック。相手からの情報を沢山引き出す時に使えるのが、共感と引き出しです。質問の回答に対して、こちらがすごい!と共感することで、相手は自分のことを受け入れてくれたと思います。すると、どんどん語ってくれるのです。また予想外の答えが返ってきたときは、「どういうことですか」と質問返しをしてみて下さい。そこには新しい発見があるのです。インタビュー時は、共感と引き出しを繰り返しぜひ意識してみてください。

 

2)感想やレビューを書く時は、思いをそのまま書かない

 

新しい化粧品の使用感のレビューを記載するときに注意したい事。例えば、「この化粧水はさっぱりしすぎて物足りなかった」のように、感じたことをそのまま書いてしまうと、素人が書く口コミになってしまいます。私達が記事にするときは、感想の理由を掘り下げていくのです。なぜこの化粧水はさっぱりと感じたのか。なぜ物足りないと感じたのか。これを考えることで、読者には説得力が増すのです。

「この化粧水は皮脂抑制成分が配合されており、過剰皮脂をケアしたい方に効果的です。そのため使用感はさっぱり処方です」と原因を突き詰めると、読者に丁寧な記事になります。

 

 

3)1,500文字以上の文章には事前の盛り上がり要素が必要

 

①章を振り返ります。文章を書く前に、手書きで一覧表を作成し、段落ごとに優先順位を決めましょうと述べました。1,000~1500文字を目安に1枚の一覧表を作成すると記事がまとまりやすいのですが、問題は長文を書く時。1章で学んだ一覧表を章ごとに作成しましょう。1章ごとに優先順位をつけることで読者は飽きずに読むことができるのです。だらだら書いては途中で離脱されてしまいます。

 

4)一覧表をスムーズに書けると得られるノウハウ

 

1章で述べた優先順位を決めていく一覧表の作成ができると、あらゆる場面で活用できます。例えば企画書を立案したい時です。どんな企画にしたいかのテーマを決めます。そのテーマに沿った要素で、企画概要・企画意図・企画な内容などについて必要なものをどんどん書いていきます。次に取捨選択をし優先順位を決めるのです。

このスキルを行うか行わないかで、企画書の濃さ且つシンプルさに差が出てきます。一度身につけると、優先順位をいかにシンプルに把握し文章にするノウハウが得られます。これは地道に訓練したいところです。

 

 5)記事をレイアウトする時も一覧表テクニック

 

記事には文章だけではありません。イメージに沿う画像や、読みやすい配置も必要スキルとなります。一覧表の1段落目から順に書きながらも、読者の印象に残りやすいようなレイアウトが大切です。どこを目立たせたいか、レイアウトに関しても手書きで一覧表の作成をしましょう。優先順位を考えながら、配置の大きさを決めます。インパクトを与える記事の秘密は、手が込んだ書き手の深いテクニックが盛り込まれているのです。

 

 以上のお作法㉖を活用するだけで、素人の記事から一気に最後まで読まれる記事に変身することでしょう。正解はありませんが、大切なのは基本的なルールを身に着けながらも柔軟に対応することです。自分目線のではなく、いつも読者目線で。くどくなく丁寧な記事を。いつしかあなたには、あなたの記事を心待ちにするファンがいることでしょう。自分のために、読者のために。応援しています。